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【カメレオン日記2015】・・・2015年に書いたものです。
ごゆっくりどうぞ・・・※日記は新しい順になっています |

キングダム
原 泰久 著
集英社 ¥500円
何年か前、孫が夢中で読んでいたマンガが手元に届きました。
まんがで知る中国の歴史書である、
紀元前246年、百を超える国が争い、五百年という長い年月は百を超える国々を七国に淘汰した。
燕・済・楚・韓・秦・魏・趙と世に言う戦国七雄の時代。後の【始皇帝】の一代記である。
生き生きと描かれる戦場・手柄を立てて登りつめていく、孤児の少年・信・仮面をつける山の民、これだけのキャラクターを創り出している作者の頭脳に脱帽です。とにかく楽しく読ませるマンガです。全40巻あるという全部読みたいですね・・ 読めば今の中国が少しは理解出来るのかも知れない。

猟師の肉は腐らない
小泉 武夫 著
新潮社 \1400円
舞台は福島八溝山地でそこで自給自足の猟師の生活が綴られている。
賢い猟犬と一緒にイノシシを狩り、岩魚を釣り,灰や煙を使って肉を保存して冬に備える。
また危険から身を守る方法、蝮に噛まれた時どうする?ハチにさされたら?毒を出しそこらの野草でなおす方法と、
便利になりすぎた都会生活によって自然と触れる機会も減り、嗅覚も免疫も衰えた現代の若者は夏と冬の1カ月は八溝山地のマタギに弟子入りする・・そこで食の基本、命の連鎖を学ぶ・私の5人の孫たちにすすめたいと思っている。


佐藤しのぶ
歌は祈り
9月21日今年は5連休という大型連休で街は静まり、高速道路と飛行場だけが人があふれているテレビのニュースをみながら、入りが悪いだろうなーとおもいなら会場である滋賀県立芸術劇場びわ湖ホールへ・・???なんとなんと着飾った老女があふれています〈自分も老人だが)今日は敬老の日なのだと思い出すそうか、娘か息子にチヶットをプレゼントされたのだ。
そして若者たちは車や飛行機で旅立ったのだとなっとくする。大ホールは天井桟敷まで満席です。さすが実力派のソプラノ歌手です。舞台はピアノが一台あるだけ。オープニングは花のまち・うみ・赤とんぼ・サトウキビ畑・懐かしい歌、そしてオペラ(カルメン・蝶蝶婦人・・ある晴れた日に・・かわいい坊やと熱唱され、アッと言う間の2時間でした。
彼女はトークのときはマイクを持ちますが、歌うときはマイクをおく、なんという声量・・さいごは【故郷)を合唱して・・・胸キュンでなんとも至福な2時間でした。ありがとう。


ペコロスの母の玉手箱
岡野 雄一 著
朝日新聞出版 \ 1200円
なんとも暖かい絵です〈ペコロスの母に会いに行く〉の続編です。ホームでの母を暖かい目で描かれている〈ある時、母が目をこすりながら、とうとう目が見えんごとなってしもた〉とつぶやきました。
不安になって、なにが見えないのか?と聞くと、おまえの髪の毛・そこで私の頭をなでさせて「髪の毛はなかと」と教えると、
「ただのはげ茶瓶やったか」と安心する・・・とあります。
なんとも微笑ましい〈絵〉になっていますね・・認知症になると、つらかった時代を思い出すことなく、記憶が濾過され、幸せな時の思いでだけが残るのではないか?と、著者はいう。
人性最期は生まれた時の赤子に戻って逝くのだ、と思える何んともホックリする本です。


ペコロスの
母に会いに行く
岡野 雄一 著
西日本新聞社 \1200円
今や日本の人口減は最多27万人で、65歳以上は15歳未満の倍になったとある。定年を迎える男も女もその親は認知症という病に侵されやすい年齢である。今まで経験のない超高齢社会となる。
本の帯に<僕は認知症になった母の、童女に戻ったような笑顔が大好きでした>とある。絵がいいですねー絵に惚れて初めてマンガ本を買いました。
今まで認知症だけにはなりたくないと、あらゆる努力をしてきた。でもこの本に出会ってボケることも悪くないなーと思える。流れに身をまかせ、後は神におまかせする。これからはそんな生き方もあり?と思わせるほんです。


「小さな暮らしで」で
軽やかに 生きる
主婦の友生活シリーズ
人生いいことずくめ(小さな暮らし17人の実例集)とあり、本屋にいけばバブルであらゆるもが膨らんだ世代がいま年をとり物でなく心のゆとりに気がつき、身を軽くするために実行に移している人たち・成功した人たちのお話が多い。
たいして変わらない内容の本が次から次えとでるなか、いつも心に引っかかっているわたしはつい買ってしまう。又ゴミが増えただけなのに・・この本にあるように軽やかに生きるためにはこの性癖を直すことが先決のようだ。


南の島に雪が降る
前進座公演
台風11号の中 びわ湖ホールは超満員である。「南の島に雪が降る」は第二次大戦末期のニューギニアの地に生まれた奇跡の演芸部隊を描いた手記で、作者の〈加東 大介〉は戦前 前進座の若手役者であった。
昭和18年大阪中座に?出演中召集令状が届き、西部ニューギニアのマノクワリへ戦争も末期で、本土からの食糧も尽き、マラリヤに苦しみながらの芝居作り・・戦後70年ーあの戦争の記憶もだんだん風化されていく。
そして今日7月16日に国会では安保法案が衆議院を通過したという。70年も戦争をしなかった日本、それこそ世界にアピールすることではないのか?なぜ戦争をしない100年をめざさないのか?決して戦争をしてはならない。私たちの母親は声を出すことは出来なかったが・・私たちは声を出さねばと心に誓う。


渡りの足跡
梨木 香歩 著
新潮文庫
渡り鳥、何となく甘いロマンを抱かせる鳥たちだが、【渡りの足跡】をたどる著者の旅は知床・福島潟・長都沼・千歳川・斜里町・諏訪湖・琵琶湖・ロシヤの 沿海州に至る。
渡り鳥の衛星追跡を研究している人たちがいる、この画期的な〈追跡方法〉は対象動物に送信機を背負ってもらい、そこから送信される電波を人工衛星が受信、そのデーターを地上の受信局へ再送信、さらに情報処理センターを経って位置測定が行われ、インターネット等で研究者に配信される仕組み。
その衛星追跡調査でオオソリハシシギが南半球から北半球へ一週間かけて、一万キロ以上もの距離を、無着陸で飛び続けていたことが確認された、追い風はなく、全くの羽ばたきだけ、自分の筋力だけを頼りに夜も昼も飛び続けたのである。
なんのために?命がけで渡っていく鳥にことばがないのが残念である。もう一度深読みしたい。

ひとりで生きる
堀 文子の言葉
求龍堂 \1200円
群れない・慣れない・頼らない・これが私のモットーです。と本の帯にあり、その一言で心をワシズカミにされました。
自然の命を描き続ける日本画家である彼女の言葉は同じ時代を生きる女性としてどんなに勇気づけられるか、樹齢五百年以上も経つ十八メートルもあるホルトの木のしたにアトリエがあり、この巨木を救うためのエピソードが綴られている。
何と素晴らしい女性でしょう。座右の書として枕もとにおき、眠るまえにページを繰りたいと思う。


医者の嘘
新日本橋石井クリニック院長
石井 光 著
幻冬舎 \1100円
この頃本屋に行けば、医者が書いた本が多いそれもギョとする題名が多い。やはり買ってしまう
医者は自分の都合でウソをつくとある自分の命を守るのは自分自身だと思い知る。膝の痛みに苦しむ、身にとってはいろいろな嘘の症例のなかでも【軟骨は再生しない】の嘘の項目にいってしまう。
膝の軟骨の成分はたんぱく質と糖が結合してできたもので、これをプロテオグウリカンといいそのなかには、ヒアルロン酸、グルコサミン、コンドロイチンの3つがあり、それらを覆っている外側の膜がコラーゲンです。
お弁当箱に例えると中に入っているのが、ヒアルロン酸、グルコサミン、コンドロイチンで弁当箱に相当するのがコラーゲンです。どちらが大切かというとやはり弁当箱ということか?今まで入れ物のない中身だけを取りつずけていたことになります。何んとも無知のなせるわざですねー患者は勉強しなければと思いました自分を守るために・・・

老いのシンプル節約生活
阿部 絢子 著
大和 書房 \1400円
老後・老後・老後・・本屋に入ればこの手の本が積んである。ひとり暮らしの上手なお金の使い方とある、いちばん気になることです買ってしまう。
消費生活アドバイザーの著者が生活から導きだした知恵袋です。@ミエだけのお付き合いをしていないか?A安いものに手を出して失敗していないか?B家を居心地良くすれば外出しないからお金を使わない。
ムダ使いを振り返るアドバイスが盛りだくさんです。又自分年金・資産・預貯金・これから何年生きる?考えれば眠れないほどの不安に襲われる。
でも不安の正体は自分の頭で勝手に想像して作ったものである、この不安には、平常心でコツコツと節約生活をする・・答えもちゃんとかいてある。最期の章は一人暮らしの年寄りが食材を使い切るためのレシピ集です。このレシピは一人暮らしでなくとも大変役に立ちます。


夢を売る男
百田 尚樹
幻冬舎文庫
\650円
いきなり一度でも本を出したいと思ったことがある人は、読んではいけない!!と帯にある・この作者は今や出す本が全てベストセラーになるという売れっ子作家です。
ハード本は買わないわたしですが、文庫だとつい買ってしまう。人間の欲、本が出来るまでの出版のせかい。この年になって知らないことの多さに驚き、まただから本は止められないのだと思ってしまう。
本の裏表紙の出版社名 の下にISBNコード番号があり、これは世界共通の書籍特定番号で、自費出版の本にはつかず、さらにISBNコード番号がつけられた本はすべて国会図書館に収められるとあります。こんなことも知らずして、趣味は読書ですと言っている自分が恥ずかしくなりました。


膝 復活
湖南鎌倉総合病院
人口膝関節センター長
巽 一郎
聞き書き
片寄 斗史子
立つ、座る、歩く、人生の晩年は膝で決まる、と本の帯にある。本当にそうだと思う。
膝・腰の痛みの本は沢山ある。新聞の広告に載るその手の本は全て買っている。初めて手術を勧めない医者に出会いました。
変形性膝関節症の人は、手術をしなくとも痛みなく歩けるようになる可能性がある。膝にメスを入れないで直す・・これが私の最大の目標ですとおっしゃる。
そのかわり貴方も努力してください、努力した結果、どうしても手術となれば最善をつくしますとある。
巽式保存慮法@減量A大腿四頭筋の訓練B歩き方の矯正。
この本に出会ったご縁を大切にして、熟読して膝の痛みの原因をよく理解して巽式保存療法を頑張ってみたいと思う。三ヶ月後カメレオン日記に報告します。


おちゃめな老後
田村 セツコ 著
WAVE 出版
\ 1400円
おちゃめとは、ものごとを難しくかんがえないで生きる姿勢のこと・・とあります75歳の現役のイラストレーターで一人住まいの日々が綴られている。
この写真75歳にみえますか?本当にビックリです。
彼女の描くイラストも夢のようなやさしくファンタジックで、同世代を生きたわたしですが、彼女のファションの真似はできません。
映画の話・旅の話・うん・うんと肯くことが多い。過ぎ去った時・時代を懐かしく思い出させてくれる楽しい本です彼女が言うように難しくかんがえないで
、流れに身をまかせましょう。


老いのヒント
野末 悦子 著
家の光協会
\ 1400円
体の痛みに困りはて,医者に聞けば、加齢であり、痛み止めしかないという。本気で取り組んでくれる医者に巡り合わない、かくて医者の梯子となる。
80代の産婦人科医である著者のこの本から、たくさんのヒントをもらう、痛みの緩和に女性ホルモン補充療法が効果的とか・・しかし残念ながら、ホルモン補充療法は乳がんの再発率を高める危険性もある諸刃の刃でもある
、乳がん経験者は考えることと、+と−をキッチリ書いてある。自分の年齢を考え、これからの人生を考え、ホルモン療法を受けるか?自分自身が決める・・体は老いても、心は老いない生き方を唱える頼もしい女性です。
又最期までどう生きたいか?自分らしく逝く方法を今一度考えたい。


酒場詩人の流儀
吉田 類著
中公新書 ¥780円
雪に閉じ込められた正月に読むのに、ピッタリの本でした。今や彼はテレビ の顔で、自分の番組を持っている人気者です。
いつも美味しそうに酒を飲んでいる彼に、鉄の肝臓を持った人というイメージがあったが春は新潟の酒蔵でサクラの花を愛で、夏は秩父山系の尾根筋を踏破し、秋は青森のリンゴ園を訪れ、冬はオホーツクの流氷にと・・
俳句と酒を道ずれに旅から旅への羨ましい日々が綴られている、彼が硬派の山男であり、ナイーブな感性豊かな詩人であると知る。帯にもある〈グッバイを鞄に詰めて冬の旅〉
いいですねー松尾芭蕉や種田山頭火も彼のような人生であったのか?と・・いや吉田類という俳人が先人の芭蕉や山頭火の足跡を辿っているのか?


図書館戦争
有川 浩
角川文庫 著
\667円
2019年(生化31年)公序良俗を乱す表現を取り締まる(メディア良化法)が成立して30年、【メディア良化法】が施行され、武力による検問が合法化した近未来の日本が(図書館戦争)の舞台です。
図書館は〈図書隊)という武力組織を有し、表現の自由を守ります.
有害図書とはどんなものか?2010に東京都青少年健全育成条例、都条例は、性的な描写のある漫画を規制する,
とある。本を取り上げるのは父母の役目であり、法律で取り上げるのは如何なものか?
昔あの戦争の頃、ところどころに黒くすみでぬられた、本があったが・・あの頃に戻ることは、けしってしてはならないと思う。この頃のきな臭い匂いに危惧を感じる。そんな思いを感じながら言葉の必殺技を楽しみながら一気に6巻までを読んでしまう。


今年の成人式には生の花を主にしたヘアースタイルを希望され40本のバラを抱えてこられた。担当の技術者は困ったようです。でもヘアーに10本・・帯に10本使いバラの花の精が出来上がりました。残りの花を頂きました。ありがとう。
 
今年のお正月は雪に閉じ込められました。地球は悲鳴をあげているのだろう。あまりにも便利さを追い求めていると、こんなことになるのでしょう。


こころの朝
自分らしく 自分の夢を持って
生きれば、
道は開けていく
心の持ち方で人生は変わるのだと帯にある、時代は変わっても人間の心は変わらない、長い人生で直面する困難や苦しみは人生の大先輩の言葉やことわざ、歴史に学ぶ又この本では大人のための【イソップ寓話】が人生の教訓となっている。
【過ぎたことを、いつまでも嘆かず、今、ここから、やり直せばいいじゃないか】 【人生は【ひとりぼっち】の旅である。
【当たり前のことを真剣にやれ】 【朝は希望で起き・昼は努力に生き・夜は感謝で眠る】元気をくれる言葉がたくさんある。
この年になっても修行が足りぬのか、心が騒ぎ、心が折れることもある。そんなときこの本を開くことで救われると思う。

 
2015年1月 1日の初日の出です。この時からチラチラと細かい雪が舞っていましたが、この後昼頃から雪の量が増し、見る間に30センンチ積りました。1日・2日・3日と雪が降り、雪国の大変さを思いながらのお正月
でした。
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