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【カメレオン日記2008】・・・2008年に書いたものです。

ごゆっくりどうぞ・・・※日記は新しい順になっています


魔女のカメレオン日記

西国三十三観音霊場めぐり
 
JR新大阪ー壷坂寺ー岡寺ー番外法起院・・・・長谷寺ー興福寺南園堂ーJR新大阪

今回も美形の尼僧が先立ちさんで、有意義なお参りとなりそうだ。

壷坂寺・・
20年前にお参りに来ているが、なんと言う変わりようだろう・・・これがまさに、無常というものだろうか?

この寺が名高いのは浄瑠璃の『壷坂霊験記』によってであり本堂の裏手には、沢市・お里が身を投げたという谷があり、二人の銅像もたっており綺麗に整備された今は、あの悲話は似やわない。

山の上には、インドから贈られたという、天竺渡来大観音石像と天竺渡来大涅槃石像が祀られている。

特に眼病に霊験あらたかな観音様、目の観音様として、信仰をあつめている。


又、目の不自由な人々にとっての聖地として信仰されている。昭和36年より盲老人ホーム『慈母園』がある。ホームの周りに可憐な花々がみだれ咲いているのが心にのこる。




岡寺
日本最初の厄除け霊場で、本尊の如意輪観音座像は弘法大師の作と伝わる、朔像『土製』で、わが国最大、最古の如意輪観音像で、インド・中国・日本三国の土で作られている。如意輪とは物事を自分の意のごとくかなえて頂けるとの意。

静かなお寺です。お参りの人も少なく、季節外れのピンクの彼岸花が咲き乱れ、心落ち着く山寺です。

長谷寺
ここには,牡丹の花の頃に来て、大変な人出にへきえきした思い出がある。今日は平日なので人出も少ない。本堂は山の上にあり、山に沿って造られた回廊は美しく,登りやすく、のびのびと気持ちよく、観音様に会いに行く・・と心が清められていく、心地になる回廊である。



本堂の前は広い舞台になっており、美しい眺めがひらけている与喜山というご神体の山に観音さまは向き合う形に立っておられる。

今年は千年忌にあたり、結縁御開帳が行われている。


\1000を払って、お香で身を清めて、本堂へ・・なんと大きな観音様・・見上げればなんと優しげなお顔・・人々はハンカチ・タオルで観音様の足を一心になでている。

足は金箔がとれ黒光りしている。珍しく観音様はお地蔵さんのような錫杖を手にしている。


興福寺南園堂

バス旅行の常として、すこしずつ遅れていき四時半までに着かなければ南園堂は閉ってしまうという、バスの中はイライラが渦巻いている。裏道をよく知っている運転手さんで、なんなく到着。奈良公園の中に有り繁華街に隣接しているため往来が激しい、夕暮れにかすむ五重塔・東金堂・南園堂と大急ぎでまわる。

たくさんの観音様・『三十三に変化される』 ・・国宝である建物をみたため、頭がボーとしている。だだ強く印象に残っているのは、薄紫色に霞むなかに凛と立つ五重塔の美しさである。




魔女のカメレオン日記


その女の名は魔女
          赤川次郎 著
赤川次郎という名前は知っていたが、作品を読むのは初めてである。いや以前劇団四季で見た、、『夢から醒めた夢』の原作は彼であったはず、

テレビを見ない私は本書が『怪異名所巡り』シリーズとしてテレビドラマ化されている事を知らずに、例の如く魔女という文字に引かれて、本を買う。

ホラーは好きではないが・・・霊感バスガイドという着想は大変面白く、幽霊が見え、話が出来るのも楽しい、私も幽霊が見え、話すことができれば、日々どんなに楽しかろうと思う。能力がないのが残念だ。


魔女のカメレオン日記


日本妖怪大全
         水木 しげる
妖怪425の完全事典とある。 日本にはこんなにも、多くの妖怪が居るのか?驚きです。そのなかで解るのは、たかだか40くらいです。子供の頃怖かったおばけ、なぜか年とともに身近なものとなる。水木氏もあとがきで書いている

南方熊楠は生命現象、すなわち、生と死を一つのセットと考えていた。生の間は物質化しているから、見たりさわったりできるが、死のときは ”霊”とか、”妖怪”にかかわりのあるものに化するので、それを”見る”には”脳力”という純粋な知覚力を高めないと見られないという。

邪心をもって見るとだめで、宇宙と一体化するような純粋な気持ちが大切らしい。私も脳力を高めて、願わくば妖怪達に出会いたいと思う。

魔女のカメレオン日記

 魔女図鑑

  角野栄子 著 下田智美 絵

魔女の誕生・・魔女のほうき・・魔女の役割・・魔女の歴史・・魔女の家・・魔女と薬草・・魔女の仲間・・魔女のおしゃれ、と解り易く書かれている。

また、ほうきの作り方やハーブの植え方や、ハーブを使った料理も・・本当の魔女がわかり、魔女のおまじないで、すべての女性のなかに魔女が住んでいることも解る、魔女になりたい人は是非読んでください。

魔女のカメレオン日記

伝説の『魔法』と『アイテム』がよくわかる本
      佐藤俊之 監修 

魔法は神代の昔からあったようだ。ギリシャ神話中、特に高い地位にある、オリュンポス十二神、その頂点に君臨するゼウスも変身術で、女神・人間・ニンフ(精霊や妖精)をとわず、これぞとおもった女性を射止めるために、牛・白鳥・黄金の雨と変身して、思いをとげている。

魔術や魔法のアイテムはファンタジー小説や映画などで当たり前のように登場する。魔術は人類の歴史が始まる以前から存在し、幾多の文明を経て、さまざまな形で今に伝えられている。

キリスト教が誕生し、ヨーロッパ全土に広まることによって、魔法・魔術の形も変わっていく。この本を読むことで、中央アメリカを最後に支配していたアステカ文明が忽然と消えた謎も解けるように思う。


魔女のカメレオン日記

偽善エコロジー
『環境生活』が地球を破壊する
       武田邦彦 著       

お客さんが、是非読んで欲しいと持ってきてくださる。 『企業の金儲けと環境省の省益にまみれたエコ事業・商品にダマされるな!』
武田氏は材料工学の専門家で、著書に『リサイクル幻想』(文春新書)がある。

ペットボトルのリサイクルはほとんど資源の節約になっていないとか・レジ袋をやめてエコ袋はおかしい、とか・・レジ袋は石油の”廃品”を燃やさないで上手く利用した製品であり、ポリ袋が作られなくなると、石油の廃品であるポリエチレンは再び使い道のない低級素材として燃やされるだけとなる。

日々、環境のためにと、エコ袋を使い、プラとカンとビンとペットボトルと分別しているのは、本当に地球に環境に役にたっているのだろうか?疑問に思えてきました。どなたか本当のことを教えて下さい。


魔女のカメレオン日記


『西国三十三所観音霊場めぐり』

JR新大阪駅〜JR勝浦駅〜青岸渡寺〜那智の滝

ジュバングの会員の旅なので汽車の旅かと思いきや、なんとバス旅行でした。一番札所である青岸渡寺まではかなりの道のりです。でもガイドの方がなんと本物のお坊さんで、しかも若く、美形の尼僧で、巡礼の心得や三十三所の歴史やお経も指導してくださる。有意義な巡礼となりそうだ。

彼女に引かれて、三十三所の観音様に出会えたら、満願の暁は誠の巡礼者になれるかも・・・
一時頃に青岸渡寺に着く、ここには三度目であるが、風景は変わっていず、懐かしい鳥居をくぐり、石畳を下っていくと、目の前に滝があらわれる。うなるより他にない絶景である。階段の横のお店も変わらず、杖を借りて、五百段上にある一番札所へ・・・寺の横手に大きな楠があり,その向こうに那智の滝が望める。

ここは絶好の写真スポットである。隣には、熊野那智大社がほとんど同居の形に建っており、社殿のまえには樹齢八百年の楠があり、しめ縄をはりめぐらして、そびえている。いきなり雨がおちてくる。滝の水量が多いのを納得しながら、バスへ・帰路へ。



魔女のカメレオン日記

魔法使い と リリス
シャロン・シン  中野善夫〔訳〕

魔法使いに成るために、修行中のオーブリイが、名高い老魔法使いのところへ弟子入りするというところから始まる。彼を出迎えたのは魔法使いの妻、リリイ・・老人には不釣合いなほど若い。大男のオリオン、掃除や炊事をしている女アラクネ、不気味でさえある魔法使いの館で、物語は進んでいく。

やがて老魔法使いと不思議な館の住人の秘密を知ることとなる。中世が舞台の若い男と女の、全く異なる生い立ちと世界観を持つ二人、決して理解し、あえないと思われる状況にある二人の恋物語です。

なんとも恐ろしい物語です、いま人間世界は医学が進み遺伝子組み換えや、クローンについて揺れている。魔法の世界で出来た事は何時か人間界でも出来るだろ。もう人造人間は密かに創られているかもしれない。

秘密を知って、オーブリイが一緒に逃げようと言うが、りりスは言う・あの人と一緒にいれば希望をもてる。貴方と一緒なら、持てるのは愛だけ、それだけじゃ、足りないの、あなたに出来るのは、私をもっと変えるということだけ、私を元に戻せない ・・結末は、読んでください。



魔女のカメレオン日記

西国三十三所

観音霊場の祈りと美
7月1日(火)〜9月28日(日)

奈良国立博物館で特別展がひらかれている。何年も前に三十三所の巡礼を挫折した事がある。なんの知識もなく、ただ、集印するだけの巡礼だったと思い出す、久しぶりに奈良の古都を歩きたいと、来てみればなんと素晴らしい観音様に出会う。

西国三十三所は奈良時代にさかのぼり、平安時代半ば、花山法皇が中興したと伝えられる。今回の展覧会は法皇の没後1000年を機に企画された。会場ではやはり仏像が目をひく。

札所の本尊は秘仏とあって出品されていないが、京都・清水寺奥院の千手観音坐像は2001年に確認され、寺外では初公開となる鎌倉時代の優品。

端正で力強く、豊かで張りのある表情が素晴らしく、なんとも美男でおわす。前から、横から、後ろから眺め、去りがたく、時のたつのを忘れる。仏様に魅せられるのは初めてだ。心から信仰を持たない者がただ寺を巡ってなんになろう、と思っていたが・・黄泉の国に行く前に仏教・観音信仰を勉強し、改めて巡礼を始めたいと思う。


魔女のカメレオン日記

サークル・オブ・マジック
魔法の学校   武者圭子=訳

物語の舞台は中世ヨーロッパ。強大なローマ帝国が滅亡し、力のある領主たちが各地で覇権を争った混乱の時代で、主人公のランドルは、叔父の城に預けられ、騎士修行に励んでいた。

ある日北の国から来たという魔法使いが城を訪れます。ランドルは初めて見る本物の魔法使いに心を奪われ、自分も魔法使いになりたいと強く思います。魔法学校に入るのも大変で、落ちこぼれないでいるのも大変、おまけに未熟な魔法使いのうちから、とんでもない陰謀に巻き込まれ、さまざまな困難を乗り越えながら成長していく冒険ファンタジーです。

『サークル・オブ・マジック』とは、敵から身を守ったり、異界への通路を開いたりするときに使う、基本的な魔法の技『魔法の環』のことだそうです。全四巻あり大変面白く,暑く眠れぬ夜は是非一読を・・・


魔女のカメレオン日記

アボカド

魔女の庭に、突然ニョキと芽をだしたものがある、ああ・・忘れていた!!去年の冬はアボカドに狂っていた。いろんな食べ方をしていたことを、思い出した。立派な種をすてるのが、惜しく、その種を埋めておいたのが、芽をだしたのだ。

アボカドは結構高いので庭で出来ないかなーと思い、埋めたのを思い出した。芽を出したということは、ひょとしたら実がとれるか? 育て方を調べて見ると、アボカドは樹勢が強く十数メートルにも成長するという。

みかんの育つところでは,実が成る事もある。花は多数咲かせるが、5000花とか10000花にひとつしか結実しないので、花が咲いても結実には、さらに数年かかる、又種から育てたもの、<実生>は実が成りにくく、親と同じ実は成りにくい。なんと、気が遠くなること、いくら魔女が長生き、出来ても、このアボカドを食べることはできないようだ、ならば、観葉植物として育ててみよう。


魔女のカメレオン日記

魔女の血をひく娘・2
セリア・リーズ 亀井よし子=訳
魔女の血をひく娘・1では魔女として村を追われるまでのメアリーが描かれ、生きのびた、彼女を待っていた激動の人生が描かれる。今、時の流れをさかのぼり、メアリーの血が流れていると思われる、娘(大学生)によってメアリーのその後が語られる。まさにアメリカの歴史・キリスト教・布教のため命をかける宣教師、先住民の様々な部族あり、イギリス・フランス・の違い、人間勉強の一代絵巻物語です。


魔女のカメレオン日記

ゲイ・マネーが
英国経済を支える!?
        入江敦彦 著
18兆円超を新たに生み出した、ピンクポンドとは?
キヨスクの本屋で派手な見出しの本に出会う。普段なら手に取らない本だが、今日は日本で初めて、私は美容家で・ゲイです、とカミングアウトした『IKKO』(豊田一幸) (美容家)の講演を聴いての後なので、日本では報道されないゲイ『同姓愛者』のための巨大市場が形成され、市場に流通する、ピンクポンドと呼ばれるゲイ・マネーが年間18兆円を超えるという。

イギリスには同性愛者であることをカミングアウトした閣僚が何人もいること、同性婚が可能になったために、多くのゲイがゴージャスな結婚式や新婚旅行を実施し、堂々と消費活動が行われ、そのため経済が活発となり、古いイギリスが新しく生まれ変わったと細かな数字と著者自身の結婚式の写真でユーモアと自由に生きているゲイの世界が見事に描かれている。

地球上には男と女しかいない、男と男・女と女・男女関係の新たな時代を感じさせる。もし貴方が性的指向が自分と異なるからといって差別と偏見を持っているなら、是非一読を・・・


魔女のカメレオン日記

キルト展 日本のトップキルター8人
美術館 『駅』 KYOTO

『魔女の血をひく娘』という本を読み、キルトの歴史を知る。パッチワーク・キルトとはイギリスの開拓者がアメリカ大陸に到着した時が始まりで何もないところで生きていく開拓者にとって寒さから大切な家族を守るための必需品であった。

『魔女の血をひく娘』でもキルトを刺す場面がよくあり、また最後はキルトの中に大事な日記を刺し込むという話である。キルトとはどんな物かと、会場に入る。なんと今やキルトは生活の必需品でなく、素晴らしいアートである。


魔女のカメレオン日記

私の属する日本弱酸性美容協会の二年にいちどのシンポジウムのため久しぶりに東京に来る。北海道洞爺湖サミットのため新幹線や駅はものものし警戒で警官だらけである。会場は全国から集まった同業者であふれている。

懐かしい顔、顔が居る皆、元気のようだ。私も又元気をもらいに東京に来る。今年はベル・ジュパンス誕生45周年で医学界を始め各界の一流の講師の講演がある。

舞台では、今テレビで売れっ子のニューハーフの美容家[IKKO]さんの講演が始まっている。決してブレナイで生きるというフレーズが何度もでて来る、彼の生きずらさを知る。

[神の手を持つ]と賞賛される脳神経外科医の福島先生の『脳を守ろう 頭の病気に勝つ』 富山大学の田澤賢次先生の『ベル・ジュパンスとデトックス』 
桜井よしこ(ジャーナリスト)の『この国の行方』

林 覚乗『南蔵院第23世住職』の(心ゆたかに生きる)。どの講師の講演も素晴らしく、ズシン・ズシンと胸におちるお話ばかりでした。『人生とは有名に成る事でなく、一生懸命生きることだ』と諭された思いです。皆さわやかな顔で二年後また会いましょうと別れる。


魔女のカメレオン日記


魔女の笑窪
        大沢在昌 著

著者のことば 男と女のちがい、男はいくつもの荷を背負って生きていく。そのひとつひとつは決して重くはない。

女はひとつだけ、だが男にはとうてい持てないような重い荷を背負って生きていく。と、本の帯びにあり、この作者とは始めての出逢いである.
男が女を書くとこんなにもクールにサバサバと理性的となるか?女も年をとり、中性になると、なれるクールさのように思える。いやそれだけ重い荷を背負っているということか?日本製の魔女は重い、ファンタジックな明るい魔女のお話が肩がこらずに楽しめる。でもこの本には今の日本の日本人の本性が網羅されている。一読を・・・


魔女のカメレオン日記

魔女の血をひく娘

セリア・リーズ 作 亀井よし子=訳

アメリカの植民地史を研究する研究機関で、古いキルトのなかから、多数の紙片を見つけた。それは、今から三百四十年余り前に、『魔女狩り』の危機を生きのびたひとりの娘の『日記』だった、というふうに物語は始まる。

イギリスの『清教徒革命』から新世界アメリカへと渡った人々の苦難の船旅から、入植地での苦労、原始林での先住民との争い、まさにアメリカ史で、また魔女の歴史でもあるのです。いつの時代にも、自分たちとは異質な人、自分達にはない考え方や特殊な能力を持つ人などを認めないようだ。キリスト教徒ではない、まわりとは違うということで、『魔女狩り』となる、今もそうだが、本当に宗教は人の心を狂わしてしまう。

魔女とは産婆であり、薬草にくわしく、病を癒す人であり、うまくいけば皆に、感謝されるが、上手くいかなければ、癒す力を持つ者は害を与える力も持つ、また治す力を持つ者は殺す力も持っていると・・人々は囁く・・魔女の誕生である。


魔女のカメレオン日記


鬼太郎天国地獄

水木しげる 作

子供の頃お盆になると、お寺に飾られる地獄絵図を本当に怖いと思った。嘘をつかない、悪い事はしない、正しい人間になると 本気で誓ったものです。

この本にはあの頃を思い出させてくれます。世界の地獄と天国のお話がある。天国・地獄の歴史年表がある。3000年前すでにエジプトでは『死者の書』ができている。なのに今の世相を見ると、多くの人間は地獄行きだと思う。もう一度この本を読んで心を入れ替えましよう。死、死後を考える事は、今をどのように、生きるか?
生を考える事になると思うから・・


魔女のカメレオン日記


苔とあるく
   田中美穂
何年か前 神戸の小さな画廊でみた小さな、小さなコケ玉に魅せられその作者を尋ねて、コケ玉作りを習ったことがあり、犬の散歩で森に入ると、ついコケを探している自分がいる。

こんなに多くのコケがあり、またコケは学問的には『蘚苔類』・『蘚類』・『苔類』・の3つに分けられる。(蘚)・(苔)・はどちらもコケとも読むとか、コケには葉も茎もあるが根っこがない、水分や栄養分はどこから??。コケは体の表面全体から空気中のかすかな湿り気や陽の光などを取り込んで、それらを栄養分にかえることで成り立っている。

これは生えている場所の空気や湿度、光の加減 環境がなによりも大切なのだ、とか、また花を咲かせず胞子で増える とか・・知らない事のなんと多いことか・
目からウロコとはこの事か?彼女は倉敷の古本屋『蟲文庫』の店主だという、是非会いに行こうと思う。

魔女のカメレオン日記

ウェストサイド物語

劇団四季のミュージカル・ウェストサイド物語

現実のしがらみを一つ一つ脱ぎ捨てながら赤いジュータンを一段一段と劇場へと登るとき、いざ夢の世界へ・・楽しいひと時だ。席について見ると、何時もの華やいだ雰囲気がない。なせだろう?まわりを観れば・・皆年齢が高い、杖をついたり 髪が白い人が多い、つまり私と同年齢なのだ

映画 [ウエストサイド物語]が上演されたのは47年前だと、いう。あれから半世紀を軽ていることになる。物語は悲劇であり、今も変わらない人種差別をみすえたドラマなのに、音楽は生きる歓びに溢れている。[クール、クール] と指を鳴らしながらの歌と群舞がある、一気にあの頃に戻る

、[体育館のマンボ] [アメリカ] 誰しも一度はウエストサイドを通り過ぎる、私をふくめ今此処にいる60年安保世代にとってウエストサイドはまさに青春だった。一世を風靡した、あのジョージ・チャキリスは今どんな紳士になっているのか?人の一生は、創造主の一瞬の瞬きに過ぎない、と言われる。本当にそうだと華やかな舞台を見ながら・・思いは過ぎてしまったいろんな事を考えている。


魔女のカメレオン日記


魔女に恋した夜は
ノーラ・ロバーツ
川戸 純 訳

又、又魔女という題名に惹かれて、本を買う。宝石店を営む魔女とシナリオライターの恋物語です。魔女は魔法を使わず誠の愛で魔女として大成する、男は自分の信念である、決して女を信じず、ましてや結婚など考えない人生を、日々楽しんでいる。

そんな自分の心の変化が信じられず、魔法に掛けられているのだと、自分に言い聞かせ、女は魔法を使わず、誠の愛を欲し、二つの駆け引きがまるで映画を観ている様なストーリ展開で一気に読んでしまう。罪のない大人のファンタジーです。

魔女のカメレオン日記

女子と鉄道
酒井順子 著 

学生の頃、東京から京都に帰るのに、鈍行に乗り、しかも立ったまま帰ったのを思い出す
今の様に新幹線もなく、駅・駅の弁当売りの情景を懐かしく思いながら本を読む。鉄道好きの男性を鉄男と、呼び、女子を鉄子と呼ぶそうな。私は昔から鉄子だったのだと思う。

今の様に休日がない時代だった、仕事を終え最終の夜汽車に乗り、また最終の汽車に乗って帰り、そのまま仕事に入る。本当に若いから出来たのだと懐かしく思い出して、ああ夜汽車に乗りたいなーと久ぶりに旅心がうずく。近々東京に行く予定があるので、この本で知った東京駅ノホテル、

東京ステーションホテルに泊まりたいと調べるとやはりまだ工事中らしい、2006年から5年をかけて戦前の赤レンガ駅舎へと復元工事中という、それに伴ってホテルも休業中だ。リニューアルしたホテルには是非とも泊まりたいと思う。


魔女のカメレオン日記

空色勾玉

萩原規子 作

この作者の作品 [西の善き魔女]で私はファンタジーに魅せられ、魔女・魔法・と本屋に行けばこの二つの文字を探している、事となっている。その彼女のデビュー作とのことで本を買う、ファンタジーの基底には必ず神話がある。

英米のファンタジーがケルト神話に基ずくなら、空色勾玉は日本神話のエピソードが下じきで、神々が地上を歩いていた古代が舞台で輝の御子と闇の民族とが、争う世界の話で・まことに絢爛豪華な萩原ワールドです。又この本に導かれて日本神話の世界を彷徨いそうです。


魔女のカメレオン日記

七人の魔法使い
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ 作

魔法、音楽、そして文章の力ー多彩な登場人物を縦横無尽にあやつりながら描くユニークな世界、魅力的で個性的なキャラクターが山ほど出てきて、なんとも楽しいお話です。七人の兄妹の魔法使いがこの世界を支配している、その役割がユニークでユーモアに満ちている。スピード感とストーリの妙、秋の夜の一時たのしんで・・お薦めです。


魔女のカメレオン日記

クリストファーの魔法の旅
       ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作
クリストファーは幼いころから、別世界へ旅する力を持っていた。クリストファーの強い魔力に気ずいた伯父の魔術師ラルフは、それを利用し始める。一方老クリストファーは、クリストファーが自分の跡を継ぐ者であることを見抜き、城に引き取る。

だがクリストファーが唯一心を許せるのは、別世界で出会った少女(女神)だけだった。クリストファーの力をめぐり、城は悪の軍勢の攻撃をうける。クリストマシーの少年時代を描く物語で、
人間の欲心が魔法という力と重なれば・・・こうなるという、お話で、本当に物欲は恐ろしい。今の世界を見ても、変わりがない。何度でも繰り返し読み、角を曲げれば別世界に行けるならば、私も行って見たいと思う。


魔女のカメレオン日記


ニューヨークのとけない魔法
岡田光世 著

またまた魔法という言葉にひかれて、この本を買う、世界一お節介で、おしゃべりで、図々しくて、でも憎めないニューヨーカーたち。東京と同じ孤独な大都会なのに、ニューヨークは人と人の心が触れ合う瞬間に満ちている。

みんな切なくて人恋しくて、でも暖かいユーモアを忘れない。息苦しい毎日に心が固くなっていたら、ニューヨークの魔法にかかってみませんか?
解説者の言葉どうり、慌ただしく、通りすぎた、観光旅行では、けして分からない大都会の魅力が詰まっている。いつの日か住んで見たいと思う。これから世界に羽ばたこうとする若者はぜひ、著者の本を読んで飛び立ってほしいと思う。


魔女のカメレオン日記


トニーノ の歌う魔法
   ダイアナ・ウィン・ジョーンズ。作
魔法の呪文作りで名高い二つの家が、反目しあうカプローナの町。両家の魔法の力がなぜか弱まって、他国に侵略されそうな危機のなか、大人たちは互いに魔法合戦を繰広げている。
(危機は悪の大魔法使いのせいだ)というクレストマンシーの忠告。活路は失われた(天使の歌)をふたたび見出すことしかない。という。

そのとき、両家の子供達トニーとアンジェリカが(呼び出しの魔法)で誘拐される。
クレストマンシーとは、魔力が悪用されないよう、魔法の使われ方を監督する役職の呼び名でシリーズとして四冊でている。今回の舞台はなんとイタリア、そしてふたつの名家の争いに巻き込まれる若者たち、・・あの(ロミオとジュリエット)を思い浮かべる。ユーモアとひねりのきいた筋立てのうまさ。とにかく面白い、悪の大魔法使いが誰か?・・・


魔女のカメレオン日記

魔法がいっぱい

ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作

クレストマンシー・シリーズの外伝にあたり、なつかしいメンバーがあちこちにでてきます。クレストマンシーというのは、人の名前ではなく、役職の称号で、魔法の使われ方を監督し、悪用されていると分かったら、別の世界へでもすぐにかけつけ、正すのが役目です。

大変な仕事ですから、数十年に一人しか生まれない、九つの命を持つ大魔法使いがクレストマンシーとして政府に任命され、助手たちとともに任務にあたっている。どのようにして、九つの命をもって生まれるか・・という話が『キャットとトニーノと魂泥棒』に描かれている。

少し怖く、ユーモラスで、よく考えられている、不思議で楽しい短編集です。初めて、クレストマンシーシリーズを読むときは、この魔法がいっぱいから読むことをおすすめします。


魔女のカメレオン日記2008−1月1日



今年の初日の出は駄目のようだとのニュースにあきらめていたが、なんと見事な日の出に出会えた。今年はどんな年に成るのだろか?


魔女のカメレオン日記

魔女が愛した子
      マイケル・グルーバー
      三辺律子〔訳〕
初めて出会った作者で、ミステリー作者が書いた初めての、ファンタジー〔昔、はるか遠い国の大きな森に、女が一人暮らしていた〕物語は、あたかもおとぎ話しのように幕を開ける。女は魔女で、赤ん坊を拾うが、それは世にも醜い男の子だった

母が魔女ゆえに、また子は醜いゆえに子の心は徐徐にねじれて、いき、そのために大きな事件が起こって・・・〔無償の愛〕与えるだけで見返りを期待しない愛は本当にあるだろうか?
与えられるほうはどうなのだろう?。いろんなことを考えさせられた本でした。

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